職場高血圧とは?2つの簡単にできる対策も

職場にいる時に血圧が高くなることを職場高血圧と言います。

仕事をしている時は誰もが家庭に居る時と違ってそんなにリラックスした状態ではいられないと思います。ですから、多少血圧が上がるのが当然と言えます。

ところが、過度にストレスが多かったり、血圧が上がりやすい仕事の仕方をしていると、職場にいる時はずっと血圧が高くなってしまいます。

自宅に戻ると仕事のストレスから解放されて血圧は下がることがあります。ですから、家庭で血圧を測定すると血圧は正常値(高血圧のガイドライン参照)だったりします。

また、病院で測定する際も、職場にいないわけですから、ストレスもなく、やはり血圧は正常値だったりします。

こうなると、自分の血圧は正常なんだ・・・と思ってしまいますが、実は職場ではずっと血圧が高い・・・ということもあります。いくら家庭では血圧が低くとも、職場で血圧が高すぎる状態がずっと続くということは、それだけ血管にダメージを与えることになります。

どんな行動が血圧を上げるのか?

さて、では職場でのどんな行動や仕事の仕方が血圧を上げるのでしょうか?実は血圧というのは意外なことで上がってしまうことがあります。

・怒ったり、怒鳴ったりする
・長時間集中する
・ずっと椅子に座って動かない(デスクワーク)
・完璧に仕事をこなそうとする(完璧主義)
・せっかちで急いで仕事をしようとする

怒ると血圧が上がるのはわかりやすいのですが、集中すると血圧が上がるというのは意外だったかも知れません。長時間パソコンに向かったり、書類を同じ姿勢で見続けたり・・・といった仕事は緊張状態が続くことにつながり、血圧が上がりやすいと言われています。

血圧を下げる簡単なテクニック

さて、職場で血圧が上がりやすい行動や仕事の仕方がわかったところで、今度はそれにどう対処してゆくかを考えてみましょう。

仕事ですから、集中しない・・・なんてことはできませんし、几帳面であること、仕事が速いことは利点もありますから、それを単純にやめる必要はないと思いますし、適当に仕事をしましょうといっても、完璧主義の方はなかなかそれが難しいと思うんですね。

ですから、もっと簡単にできることからはじめてみてもいいのかなと思います。

椅子に座ったままでもできるストレッチ

特に集中する仕事の方、長時間パソコンを使うお仕事の方におすすめなのが、ストレッチです。ストレッチなんて甘く見ていた方もいらっしゃるかも知れませんが、リラックス効果があったり、血流をよくする効果があります。

勿論、血圧を下げる効果もありますので、お仕事中もおすすめ。

といっても仕事中にいきなり立ち上がって堂々とストレッチなんてできませんが、例えば、座ったままできるストレッチもあります。

おすすめは、座ったら両手を後ろに回して右や左にゆっくりとストレッチすること。背筋を伸ばしたり、体を左右に動かすこともいいと思います。これなら、座ったままできます。

深呼吸するだけで血圧が下がる

深呼吸するだけでも血圧というのは下がります。ゆったりと呼吸するようにして、息を吐き出すことに意識を向けると効果があるかも知れません。

朝起き上がる際に深呼吸を5回ほどするだけでも血圧は10mmHg程度下がると指摘する専門家もいますが、それだけ深呼吸は効果があります。

人は緊張している時には呼吸が速くなりますが、リラックスすると呼吸はゆっくりになります。実はこの逆もまた正しいのです。つまり、呼吸をゆったりにするとリラックスできるのです。

仕事中は呼吸に意識を少し向けてあげるだけでも血圧というのは下げることができると思います。