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二次性高血圧とは

二次性高血圧は2つの高血圧のタイプのうちの1つです。もう1つの本態性高血圧は原因不明の高血圧と呼ばれ、全体の9割以上を占めますが、この二次性高血圧は原因が特定できるタイプの高血圧のことで、高血圧患者全体のおよそ1割がこのタイプの高血圧だと言われています。

どんな検査が行われるか?

はじめて高血圧の検査で病院に行くと、スクリーニング検査といって血液検査をしたり、問診を行ったり、尿検査が行われたり・・・といったことをします。

その検査の結果、二次性高血圧が疑われる場合には、さらに違う検査を行うことになります。

代表的な検査はホルモン検査といって、血中や尿中のホルモンの量を調べます。また、画像検査も行われますが、この場合はCT検査、MRI検査、超音波検査などが行われることがあります。

原因となる病気

二次性高血圧の原因として一番多いのが腎臓の病気です。腎臓はナトリウムの排出といった役割がありますが、腎臓の機能が下がることで血圧も上がります。

他にもホルモンの分泌異常などからくる高血圧や血管の異常などからくる高血圧もあります。この原因となっているのは副腎といって腎臓の上にある臓器です。副腎自体は小さな臓器ですが、血圧を調節する役割があるホルモンを分泌しています。そこに異常がある場合に、血圧が高くなってしまうのです。

他には脳や神経の病気が高血圧の原因となっているケースもあります。脳腫瘍であったり、脳梗塞などがある場合は交感神経が刺激されて、血圧が上がると言われています。

薬や妊娠が原因となっている場合も

病気以外にも二次性高血圧の原因となっているものがあります。

1つが薬です。非ステロイド系抗炎症薬や経口避妊薬などが血液量を増やして血圧を挙げていることもあります。また、降圧薬を服用している場合は、勿論ですが、今服用している薬を医師に伝えておく必要があります。

2つ目が妊娠です。妊娠すると高血圧になったり、むくみなどの症状が現れることがあって、以前は妊娠中毒症と呼ばれていましたが、今では妊娠高血圧症候群と呼ばれています。

妊娠高血圧症候群の場合は、妊娠から一定期間が過ぎると血圧があがり、一般的には出産後は血圧は下がります。

いずれにしても、二次性高血圧はその原因となっている病気を治せばそのうちの8割以上が改善する・・・といった報告もあります。

また、こういった病気以外にも例えば、他の病気を治療するための薬であったり、サプリメントが血圧を上げている・・・といったケースもありますので、医師には自分が今どんな治療を受けているのか、どんな薬を飲んでいるのか・・・といったことは詳しく話しましょう。