高血圧と糖尿病・睡眠時無呼吸症候群は合併する?

高血圧と深い関係があるのが糖尿病と睡眠時無呼吸症候群です。

糖尿病との関連性

高血圧と糖尿病は合併すると、動脈硬化が非常に速く進行すると言われています。これら2つの病気はお互いに高い関連性があります。

例えば、高血圧の人の場合、高血圧ではない人に比べて糖尿病を発症する確率というのは2.5倍であることがわかっています。

これは高血圧は肥満が原因?でも指摘しましたが、内臓脂肪が増えてくると脂肪細胞からインスリンの働きを阻害する物質が分泌されます。

そのため、血糖値は上がると同時に心拍出量が増えて血圧も上がります。この場合、内臓脂肪を減らしてゆくこと、生活習慣を改善させてゆくことで、高血圧だけでなく、糖尿病の予防や改善につながることになります。

また、糖尿病の人は糖尿病ではない人に比べて高血圧を発症する確率が2倍になるというデータもあります。

糖尿病の方でインスリンの働きが悪いと、インスリンともっと分泌しようと体が働きます。すると、交感神経がそれによって刺激され、血圧が上がるのです。

睡眠時無呼吸症候群との関連性

睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に呼吸が何度も止まってしまう病気です。

呼吸が止まると酸素が供給されませんから、心臓はさらに強い力で血液を送り出そうとします。すると血圧は上がってしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群の原因の1つは肥満とも言われています。のどの周辺にたまった脂肪が気道を狭くし、そこに舌がふさがる形となって気道をふさいでしまうのです。